HP:https://www.nhk.or.jp/strl/open2025/index.html
概要
NHK放送技術研究所にて開催された技研公開を偶然にもTwitter(X)で知ったためふらっと行ってきた。

放送関係技術の他、様々なUXに関する展示やディスプレイなどハードウェア関係の展示などがあり、
興味をそそられる内容がそれなりにあり楽しかった。
各種展示
(1) 広がるコンテンツ体験

XRグラスによるAR表現と、付属カメラによるジェスチャー操作、
専用デバイスによるアイテム表示、香り、色・温度制御などの展示。
温度制御によって冷たい・暖かいなども伝えれるのは新しい。
XRグラスはNTTのミルザらしい。
https://www.devices.nttqonoq.com/mirza
専用デバイスからの香りは、デバイスから出ているのではなくデスク下に別デバイスを仕掛け、
そこから6種のカートリッジ式で出してるらしい。残念。
デバイス上に穴が開いており、そこから香りが出るのかと思いきや
温度制御の仕組みにより冷却が必要なためらしい。
(3) イマーシブメディア体験



高画質360°撮影の展示。
表示デバイスは…人テク2025のある企業の展示で見たような…
カメラよくわかんないけどすごい!キャッキャ
(5) 自由な曲面を可能にするディフォーマブルディスプレイ


今回個人的に一番気に入った展示。
フレキシブルディスプレイ。
フレキシブルディスプレイ自体は現行品があるはずだが、それより柔軟に動く。
半分に折りたたんでも大丈夫なくらいぐにゃぐにゃ。
伸びは2倍まで問題なく、耐久性は数万回試験を合格、さらにゴム状の膜で覆うため耐水性もありとのこと。
中の導線に液体金属を使用しているため、伸びきって一時的に断線しても元に戻せば自然と戻り再導通するらしい。
今は画素が64*32と低いが、LEDの問題ではなく導線を細くすることができないためらしい。
将来的にはテレビと同じくらいの画素までもっていきたいらしい。
これ服とか色んなとこに使えるからめちゃええやんと思って見てた。これ好き。

応用品。
下に距離検知センサを付けておけば、押した分だけLEDを光らせる箇所を変えれるというデモ。
シンプルだが色んな応用が思いつく良いデモ。普通に欲しい。。。!!
(8) Webベース放送メディア③ コンテンツナレッジ

検索する際に入力する “米 高い なぜ” みたいなワードに対し、
検索者が真に知りたい情報をAIを用いて抽出する技術。
各記事の右側に色のついた〇があるが、
入力されたワードから引っ張られた記事がグレー、
それ以外は、AIが抽出した他のキーワードに関する記事。
グレー以外の記事を抽出できる = 検索者が知りたい可能性はあるが、自力ではたどり着けない情報
これをサポートする目的のモデル。
(12) 縦型動画自動切り出し技術


通常横型で編集され放映されるが、近年縦型の需要に伴い、増えた編集工数を削減する目的。
単に縦に切り抜くだけではなく、AIを用いて編集者の癖やその動画の趣旨などをモデルから選定し、
見せたいカットやカメラワークを崩すことなく縦型に収めるよう自動編集してくれるらしい。
YouTubeとかでも需要ありそう。
(13) イマーシブコンテンツ提示のための映像・音響の連動技術

360°カメラで撮影し、3D空間にボリュメトリックモデルとしてモデルを置き、
それとは別で収録した360°音声をシーンに配置。
コントローラー(視聴者)の任意の位置に移動し、その位置に応じた映像と音声を返す技術。
撮影範囲は現状1~2人程度で、
多人数だと映像の重なりにより影が出てしまい、ボリュメトリックに影響が出るため難しいらしい。
モーキャプと合わせてCG補正しても良いが、今はしてないらしい。

収録スタジオ。
カメラ12台、単一指向性マイク38台くらいらしい。
アクターにはピンマイクも持たせ、細かい音声はそっちでひろい、
音の広がりを周囲のマイクで取るらしい。
アクターをポイントライトと考えると分かりやすいかも。
各マイクで取れる音はポイントライトからの光ベクトルと考えれば補正するイメージも湧く。
今は技術的に映像と音声を別撮りせざるを得ないらしいが、将来的には同時収録可能にしたいらしい。
ちなみにこのデモの他に演奏者が並ぶデモも聴いたが、
なんで音量バランスの調整が大切な演奏において自由に動いて一つの楽器を集中的に聴くだの言われないといけないんだって気持ちでいっぱいで何の用途で開発してるのかまるで分からなかった。
多分デモが悪い。
一応用途を聴いたが、将来的にはユーザーが映像内を自由な位置で視聴できる環境にしたいらしく、
それに備えて開発しているらしい。
先のXRグラスのジェスチャー操作とかも含めればまぁ分からなくはないが、
例えばドラマの撮影をこれでしたとして、意図的なカットとか映像効果が多いはずのドラマに対し視聴者が自由に動いて視聴するってマッチしてなくないかと、テレビで放送する映像においてこの技術により得られる体験がある専用の番組以外はよほどマッチしないんじゃないかという気持ちしかなかった。
否定してはいないが、デモをするなら想定される用途で撮影した映像でやってほしかったところ。
残念。
N5 黎明期の貴重な機器に見る放送技術の原点








なかなかお目にかかれない1950年代の映像機器。
歴史を感じた。
その後




もんじゃFoooooo!!
実はDUOだったので同伴者と一緒にもんじゃへ。
明太バターもんじゃ、ネギ塩豚もんじゃ、丸ごとイカ焼き肝付、ホタテじゃがバタ。
ちゃんとしたもんじゃ初めてだった、とてもおいしかった。
めっちゃ気さくな店員さんがすごく話しかけてきたけどわいわいできて楽しかった。
店員さん曰くイカ墨もんじゃが美味しいらしいのでまた行きたい。
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